なぜスポーツを使って
リハビリをするのか?
それはスポーツはただ単に
関節や筋肉を動かすのではなく、
ある目的や目標を伴った動作が
多いからです。
例えば、
ボールが自分のところに
飛んできた時、本人は
「腕を上げよう」と思って
腕を上げるわけではありません。
「ボールを取ろう」と思うから
腕が上がるわけです。 腕を上げるには体幹がフラフラ
していてはできませんし、
後ろに倒れないように
バランスを取らなければなりません。
これもまた
「お腹に力を入れて、
倒れないように脚の位置を
気をつけないと」
と考えている暇はないでしょう。
身体は一回一回動く度に
全身が協調しようとします。
ただ、人間は身体の一部を過度に
意識するとうまく動けなくなる
ことがあるので注意も必要。
バットを振る時に「腰で振るんだ」
と言って腰の捻りを意識しすぎると、
変な振り方になったりします。
支援する側はそういったところを
うまく引き出す役割を持ちます。
今まで難なく動いていた自分の
イメージで動こうとしても
動けないわけですから。
“リハビリはやってもらうもの”
と思っている方がいらっしゃる
かもしれませんが、
「動かす身体」から「動く心身」
にシフトしてみませんか?