2.リハビリテーション体育が必要な背景

病院などで治療・リハビリを一定期間行った後には、医療機関で行われる医学的機能訓練とは異なった訓練が必要となります。

その理由の1つとして、退院後は常に専門家が側についているわけではないからです。「日常生活の中で、どのように機能や能力を維持増進していくか」という知識とその実施方法を学ぶ必要があります。

また、日常生活は病院やリハビリセンターのように整備された空間ばかりとは限りません。凸凹の道があったり、人や車が通る道を移動したりする場合もあるでしょう。また、自分にどのような障害があるのか周りの人に伝えて分かってもらうことも必要になります。

そのため、個人で健康を維持していく活動の他、他者との関わりの中で動き方や行動のしかたを再学習することも大事です。

それらを意識しすぎずに習得していけるのが、遊びやスポーツの特徴です。

わが国には平成25年現在で、なんらかの障害のある方はおよそ741万人(国民の約6%)いると推測されており*1、年々障害がある方の高齢化・重度化・重複化も進んでます。
さらに高齢者や身体内部疾患者が増加することなどから、保健や福祉分野における低体力者の心身の活性化や健康の維持増進を図るサービスが各方面から望まれています。

*1:平成25年版 障害者白書 第1編第1章より

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[ 図:日本リハビリテーション体育士会パンフレットより ]