これ、放課後デイサービスに通ってきている子が鉄棒運動をやり終えた後に言った言葉なんです。

本日は鉄棒を使って前回りをできるようになるのが目標。

まずは鉄棒にぶら下がって前後に揺れる運動をして見せると、皆、目がキラキラ☆
「それできる!」「やってみたい!」と動き出そうとしますが、使える鉄棒はたった一つ。『では、ひとりずつ順番にやってみましょう』と声をかけると、デイサービススタッフの誘導もあって、鉄棒の前へ一列にならぶことができました。きちんと体育やってます(^^)。

一人でできる子にはみんなで拍手。『上手にできたね』と伝えると、得意げにまた列の後ろに並ぶ子も。
一人でなかなか移動できない子もスタッフが補助して鉄棒にぶら下がってみました。こちらで脚を持って前後に動かすと、普段なかなかできない動きだからでしょうか?「キャキャ」っといい笑顔を見せてくれました。その様子を見て、スタッフやお友達からは「○○君こういうことできるんだ!すご〜い!」との声。秘めていた能力を発見できるのもスポーツの特徴ですね。

さて、本題に。
他の子が次々できるようになるなか、前に回る怖さから脚をなかなか床から離せない子が一人いました。腰を支えたり、脚を支えたりすれば回れるようになった頃、この子は涙を流し始めました。
この時の涙はうれしさの涙ではなく、悔しさの涙。なんとか一人で回れるようになりたいという涙です。一度回ってはまた列の後ろにまわり、何度も練習しました。脚を離すタイミングや姿勢を修正していったところ、運動教室30分の時間内にとうとう一人で回れるようになったのです。

そして発した言葉がタイトルの言葉。
『できた!明日学校で「できたんだよ」って教えなきゃ!』
この時流していた涙は嬉しさの涙(^^)。何度も練習したから汗も混じってしょっぱかったかもしれませんが、この子にとっては特別な味だったに違いありません。