複数の放課後等デイサービスで
体育指導をしていますが、
ときどき誰かが泣きます(笑)
負けてしまった
うまくできなかった
誰かに順番越された などなど
でも基本的に私はまず状況を
見ています。この後どうするのか。
それで解決しなさそうだったら
近寄って話をするのですが、
今日は小学3年生の男の子が
後片付けの時に泣き出しました。
運動している時は楽しそうに
やっていたのにです。
理由を聞いてみると
「もっとやりたかった」
とのこと。
そこからのやりとりはこんな感じです。
A君
「もっとやりたかったー、
準備体操しないでやれば
もう1回できたのにー」
私
「そうか、もっとやりたかったんだ。
ただねー、今日みたいに寒い日は
準備体操しないとケガすることも
あるんだよね。わかる?」
A君
「それは分かる。だったら先生、
もっと早く来てよ〜」
私
「もっと早くか〜。早く来たいけど
ここに来る前に他のところで
教えてるんだよなぁ」
A君
「・・・」(ビーッと鼻をかむ)
私
「教室始まりの時間からすぐに
◯◯(運動)ができれば、
たくさんできるよね」
A君
コクリとうなずく
私
「でも準備運動も大事だよね」
A君
コクリとうなずく
私
「教室始まる前に準備運動終わって
れば、すぐに◯◯できるかなぁ」
A君
泣き止む
私
「来週またやるけど、始まる前に
準備運動終わらせておける?」
A君
「やる」
私
「あー、でもみんなが準備体操
終わってないとすぐにできないかぁ、
A君、みんなに声かけて準備体操
できないかな?」
A君
「◯◯さん(そこのスタッフさん)に
相談してみる」
とここまで。
一応、スタッフさんには
こんなやりとりをしたと伝えて、
A君が自分から相談に来るのを
待ってみてくださいと話しました。
来週やるかどうかはこの子の選択ですが、
こういうやりとりから誰かをリードしたり
助けたりする機会をつくっています。
1年生から中学生までいる集団の中で
最初はヤンチャで人の言うことなんか
まるで聞かなかった子が、少しずつ
低学年の子の面倒をみたり、
全体に対して声をかけたりする光景は
これまでも見ています。
国は“体育の日”を“スポーツの日”に、
各団体は名称につく“体育”を“スポーツ”に
変える方向へ進んでいるようですが、
体育という言葉は残していきたいものです。