リプラウドの伊藤です。

「なぜリハビリに
 スポーツを使うのですか?」

そんな質問をたまに受けます。

なぜかというと、
それは…
『楽しいから』です。

「リハビリだからがんばる」
と歯を食いしばりながら
シカメッ面でやるのも
悪くはないと思います。

ただ、

もしそれが本当はやりたくない
ことだとしたら、

発言と感情と行動がバラバラなので
能力アップや回復は遅くなるか、
ますますチグハグになる可能性も
あるわけです。

だったら楽で易しいことを
すればいいかと言うと、それでは
効果が期待しにくいでしょう。

重要なのは『楽しいの解釈』です。

『楽しい』という言葉はありますが、
その『楽しいの持つ意味』は個々や
特定の集団で異なります。

ここで、ちょっと質問です。

「あなたはスポーツが好きですか?」
そう聞かれて、

「はい、好きです!」という人
もいれば、「いや、嫌いです」
という人もいらっしゃるでしょう。

今回の話で重要なのは、

好きか嫌いかではなく
“なぜ”好きなのかということです。
(実はなぜ嫌いなのかも重要です)

同じ「スポーツが好き」
という答えでも、

「スポーツのどんなところが
 好きなのですか?」
 と質問を掘り下げると

体を動かすのが楽しい、
観るのが楽しい、

勝負の駆け引き、爽快感、
自分の技術がうまくなる、
試合を分析して評論する、
仲間の存在、影で支える、
目立てる、思い切り応援できる、

などと微妙に違うと思います。

ただ、この異なる楽しさを
スポーツは同じ場所同じ種目で
引き出しやすいのです。

先日行われたサッカーの
クラブワールドカップもその一例。

私も久しぶりに“見る楽しさ”を感じ、
チャンスやらピンチになると
ガバっと体を起こしたり、
頭を抱えたりしてました。

別に私は頭の上に手を乗せたかった
わけではないのにです。

なんだか話が長くなりましたが、

人は、楽しいと感じると
表情も身体も動き始めます。

楽しいと感じて動いているうちに
体の機能や体力が上がるのであれば、
それに越したことはありません。