皆さんは”ボッチャ”という競技をご存知ですか?
 ボッチャは、重度脳性麻痺者もしくは同程度の四肢重度機能障害者のためにヨーロッパで考案されたスポーツで、パラリンピックの正式種目にもなっています。ジャックボールという白い目標球に、赤・青のボールを投げたり、転がしたり、他のボールに当てたりして、いかに近づけるかを競います。詳しいルール等は日本ボッチャ協会のページをご参照ください。

 今回の大会は土曜日・日曜日と開催されていたのですが、私は今日(日曜日)のみ行ってきました。宮城県ボッチャ協会の方に、「差し支えなければブログで紹介したいのですが…」と話したら、「どうぞどうぞ!みんな目立ちがり屋だから。ボッチャをもっと広めてください!」と様々な道具や競技方法の説明もしてくださいました。
 ボッチャの特徴はボールを投げることができなくても、ランプスという道具を使って、自分の意思を介助者に伝えることで参加できること。

 競技者の一人、山尾哲也さんが実際にやって見せてくれました。

 
 

 山崎さんは腕も震えてしまうため、首の動きでボールをリリースします。ランプスの角度や方向が重要なの介助者との意思疎通が大切になります。実際に使用しているこのランプスや頭に装着している用具、実は試行錯誤しながら手作りしたものだそうです。色々な工夫がされていましたが、まだまだ改良したいところがたくさんあるとのこと。ランプスの調整をしやすくしたり、頭に装着する装具を安定化させたり、軽量化させたり…。
 装具関係、工学関係の方、よいアイデアがありましたらぜひご協力ください!

 宮城県ボッチャ協会の会長さんは「ボッチャは重度の人が競技者(アスリート)になれる競技。リハビリにもなる。」と熱く語ってくださいました。障害の有無に関係なくレクリエーションとしても取り組めますが、「競技性もより高めていきたい」とも話されていました。宮城県を越えて東北全体での交流も視野にいれていらっしゃいます。

 

 自分でやってみるもよし、ボランティアとして競技のサポートをするもよし。簡単に見えて奥深いボッチャをぜひ体験してみてください。関心のある方は宮城県ボッチャ協会へお問い合わせください。もちろん当方にでも結構です。

<宮城県ボッチャ協会>
〒983-0836  仙台市宮城野区幸町4-6-2
 宮城県心身障害者福祉センター内

 TEL 022-257-1005
 FAX 022-257-1062