普段、動いている時にほとんど意識することがない自分のからだ。

病気になったり、ケガをした時に感じる自分のからだ。
思うように動かないと感じた時、その部分は自分の身体であるけれど、自分の”からだ”ではなくなっている。
箸を使って豆腐を掴んだ時、随分柔らかい物だと感じることができる。この時、箸は”からだ”だ。

えっ?どういうこと?と思う方がいらっしゃるかも知れませんね。
人間のからだって環境や状況によって変わるんです。運動と聞くと、筋力をつけたり、持久力をつけたり、関節の動きをよくしたりと思うかもしれませんが、私たちリハビリテーション体育士は動きを内面からも捉えようとします。これが他の関連職種と違うところかもしれません。

今回紹介する『からだと教育 (岩波講座 教育の方法)』は1987年、23年前に発行された本ですが、からだとは何なのか、運動とは何なのかということを考えさせてくれる本です。

一部目次を紹介すると、
・からだとは何か
・「動かす」からだと「動く」からだ
・「動く」からだと「わかる」からだ
・けがをする子ども
・文化としてのからだ と からだの文化
・「わざ」の理解とは何か

どうですか?気になってきませんか?私は一冊持っていて何度か読んだのですが、正月に引っ張り出してきてまた読んでいます。この視点を忘れないように。
ちょっと難しいかもしれませんが、中古では数百円で出品されている物もありますから、関心がありましたどうぞ。[Aamazonでチェックする]