『日本が平均寿命世界一に』
あなたも一度は聞いたことがあるのではないでしょうか?

ただ、何十年も前から日本人が長寿だったわけではないようです。

昭和22年(1947年)頃の平均寿命は、男性が50.06歳・女性が53.96歳。[表1]
グラフ1で分かるように、昭和40年(1965年)頃も世界一ではありませんでした(男性67歳、女性73歳)。

介護予防資料(平均寿命の年次推移) 介護予防資料(主な国の平均寿命の年次推移)

それが平成26年(2015年)になると、男性が80.50歳・女性が86.83歳というように、この67年の間に男性で約30歳、女性で約33歳も伸びたのです。

すごいですね。

ただ、寿命を全うするまで“日常生活が制限されることなく生活”できるかどうか?

この期間を『健康寿命』と呼ぶのですが、平成25年(2013年)時点での平均寿命との差は、男性で約9年、女性で約12年あります[グラフ2]。だからといって、すべての人がこの約10年の間に何かしらの生活支援が必要なわけではありません。

介護予防資料(健康寿命と平均寿命の推移)
(クリックするとハッキリ見えます)
将来推計人口でみる50年後の日本[内閣府]より http://www8.cao.go.jp/kourei/whitepaper/w-2012/zenbun/s1_1_1_02.html

介護の必要な期間がもっと長い方もいらっしゃるでしょうし、ピンピンコロリという言葉があるように亡くなる数日前まで元気に過ごす方もいらっしゃるでしょう。ただ、いずれにしても亡くなる直前は誰かの見守りや支援を受ける方が多いでしょうから、介護を受けることそのものは悪いことではありません。

それでも、

「できれば自分の脚で歩いて、買物や旅行へ行けるようにしたい」
「できるだけ家族の世話にはならないようにしたい。子どもたちには子どもたちの人生があるから。」

などと思っている方がいらっしゃるのではないでしょうか。

実際、リプラウドがサポートしている運動教室にも、そういった理由で参加し始める方が多いです。

あなたの周りではどうですか?

そういった想いから「よし、運動するぞ!」とジャージを新調し、タオルを首に下げて歩いたり筋トレしたりした方もいるでしょう。
もしかしたら、お父さんやお母さんに「元気でいるために、運動したら?」と声をかけた人もいらっしゃるでしょう。

いかがですか?
今でも続いていますか?

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きっと苦笑いしている方もいらっしゃるはず。
そんなあなたに続けるコツを教えましょう。

それは、『誰かと一緒にやる』ことです。

2013年4月16日に仙台市泉区市名坂で立ち上がった介護予防グループ『健脚会』週2回という高頻度で運動を継続している秘密の1つが“これ”です。

「私の近所でもやりたい」

という声も上がり、今ではたった650mしか離れていないところへもう一つの運動グループができています。

この活動は近所の地域包括支援センターや居宅介護支援事業所のケアマネージャーさん、民生委員の方々も知っています。

3ヶ月程前には、

「介護予防の運動をしていると聞いて電話したのですが、詳しく状況を聞かせてもらえませんか?」と同じ泉区の方から電話もいただきました。

『自分たちの健康は自分たちで守りたい』

そういった意識を持つキッカケになれることは、こちらとしても嬉しいです。

ただ、活動の継続をちょっと手助けする人が足りないのです。

そこで、自主運動グループをサポートできる方を増やすことにしました。
「運動方法も知らないし、サポートなんて私にはできない」
そう思う方がいらっしゃるかもしれません。

ただ、よく考えてみてください。

生まれた時からスペシャリスト並の知識を持っている人はいません。私自身、今でこそ運動支援を仕事にしていますが、オギャーと生まれた時からその方法を知っていたわけではないのです。少しずつ勉強して今に至っています。

今回の講習会でお伝えすることや活動サポートの概要は次のとおりです。

●健脚会で行っていることはすごく基本的なことです。
「最新の○◯」とか大きく派手な機械は使っていません。
だから、過度な経済的負担を回避できます。

●椅子に座って行うことから、立ってできることまでレベル別になっています。
だから、参加する方の体力に合わせて選択できます。

●2〜3ヶ月すると、参加者だけでも声を掛け合いながら自主的にできるようになります。
だから、「すべて私が教えなきゃ」というプレッシャーも少ないです。

● 健脚会のサポートは無給ではありません。
莫大な金額ではありませんが、サポートをした日はちょっと豪華なランチを食べたり、1〜2ヶ月貯めて日帰り旅行へ行ったりもできるでしょう。

● サポートしながら自分の介護予防も。
参加している方がケガをしないように見守ることは前提ですが、一緒に運動することもできます。全15回の運動教室をサポートしてくれた50代の看護師さんは、「最近、歩くのが楽になったような気がする」と話していました。

●生きていく知恵をゲットできる
高齢の方々はこれまで生きてきた中で様々な経験をしてきました。そこから得られた知恵や教訓を休憩時間などに教えてくれます。私自身、「この野菜は◯◯すると美味い」「△△は持たないほうがいい」「□□の場合はこうしろ」など学んでいます。

施設の天井を見て老後を過ごすか、気の合う仲間と笑いながら過ごすか

あなたはどう生きたいですか?
あなたの周りの人にはどう生きてもらいたいですか?

「もちろん健康的に生きたいに決まってるじゃないか!」
そう思う方が多いことでしょう。

ただ、ここで参加費があるとわかると、

「でも、お金がないから運動教室には通えない」
「介護が必要になった時お金がないと困るから」

という声が聞かれることもあります。

確かにお金は大事です。私もそう思います。
ただ、健康に投資するほうが支出は減るという研究もあるのです。

『予防活動に1ドル投資することで3倍の医療費削減効果が得られる』
(企業が従業員の予防活動に1ドル投資することによって、1.65~9.70ドル[36件の平均値で3.27ドル]の医療費削減効果が得られる:ハーバード大学,2010年]

いかがでしょうか。

『健康』は手にとって重さを感じたり、触ったりすることは難しいですが、大事な資産だと思っています。あなたが住んでいる家や作物を作る畑をメンテナンスするように、健康も投資してメンテナンスすれば維持向上させることができるのです。

そういった話も組み入れていく講習会の参加定員は、実際に動きを確認しながら行うこともあって1日たったの6名

開催日時と場所、講師は次のとおりです。

<日時>
【ストレッチ講習】
※2日あるうちのどちらか1日

 平成28年9月 2日(金)10:00〜11:00
 平成28年9月19日(金)10:00〜11:00

【下肢筋トレ初級講習】
※3日あるうちのいずれか1日

 平成28年9月 9日(金)10:00〜11:00
 平成28年9月23日(金)10:00〜11:00
 平成28年9月30日(金)10:00〜11:00

<場所>
 カフェ・ド・ゾロ
 仙台市泉区市名坂字町79−1
 

<講師>
 伊藤秀一

<講習会へ申し込む手順>
1. 参加したい講習会の案内を、下の図をクリックしてダウンロードする。
2.スケジュール帳を開き、講習会開催日と照らし合わせる。
3. 「この日は参加できる!」という日に、赤ペンでキュッと◯をつける。
4. 申込書に参加したい日と必要事項を記入し、FAXもしくは電話する。

今回の講習会で学ぶことは、高齢化が進む地域社会に貢献できるだけでなく、あなた自身の介護予防にも役立つことでしょう。いくつになっても明るく元気に過ごせる環境づくりを一緒にしませんか?

周りも自分も元気にする:
<ストレッチ講習会>
ストレッチ講習案内アイコン

<下肢筋トレ初級講習>
健脚会初級案内アイコン